VSR純正トリガーは非常に軽いトリガープルを実現した構造になっています。通常使用して頂く分には申し分ありません。2ndシアー上面がピストンに対し斜にかかるよう設定されているのでシアー解放時にも抵抗が少なく滑らかな感触のプルに仕上がっています。
ただし、出力の弱いSPRINGが標準設定であるため可能となっていますが出力を上げようとスプリングのテンションを上げると、スプリングの反発力によりSPガイド、ピストンのセンター出しが崩れます。

上記は無改造の状態。2ndシアーは常にピストンを押し上げる形でセットされます。

下画像は実際にセンター出しが崩れてしまった図です。 上の画像と異なりピストン
の各所がシリンダーに擦れています。これがコッキングの戻りの重さです。

  シリンダーを引く場合、シリンダーが斜になりピストンの傾きと平行になる為、比較的コッキングは軽いのですが、この状態でシリンダーを戻すとピストン角度とシリンダー角度が逆になり非常に重くなります。

 

純正トリガーシステムをベースにしている状態で決定的な解決法はありません。セットピンをトリガーボックスに加工して固定してしまう方法や、各部の面取り等ございますがこれらは固体差により一律にお勧めできる方法ではありません。PDI製パーツを使用して頂いても解決しない場合がございます。
もっとも有効的な方法が下記に紹介しています、トリガーシステムの変更になります。


  PDI製νトリガーはシアーとピストンエンド形状を換えピストンに対して垂直にかかるようにしています。このシステムの特徴は純正にある「上方向への押し上げ」が無い為ピストンがシリンダーを擦る事がありません。スプリングを強化しても同じです。また、各部S45CやSUS等の高耐久素材を用いた為、耐久性にも優れ暴発等の問題も無くなります。

純正システムを使用しカスタムを進めていく場合、低コストではありますが高度な技術と経験が必要になりますのでPDI製νトリガーの御使用を推奨します。